2010年10月4日月曜日

NAP2日目

本日開催されたワークショップの模様をご紹介します。

今回のNAPでは、『現代美術×こどもたち』という要素を担ったイベントでした。

奈良県出身の現代美術作家・西尾美也氏を講師に迎え、“こどもたち”その家族や大人たちが参加。

グループに分かれて古着を材料に仏像に着せる服をイメージを膨らまして制作していきました。

会場には古着の山と30年ほど前に制作された県立図書情報館が収蔵の仏像のポスターがずらり。

10時からのスタートに集まって頂いた参加者達、待ち時間中、古着の山の発掘が自然と始まります。

午前中は西尾美也さんの活動紹介と作家の開発したビタハピ(ビタミンハッピ)を着用したゲームで参加者の緊張を解していきます。


初対面同士でもどんどん距離が縮んでいきます。



途中に昼休憩をはさみいよいよ午後から制作スタート。

はさみとグルーガンを使用して切り取られた服の一部はどんどん増幅していきます。




約2時間半の作業を終え、出来上がった作品のクオリティの高さに、その場居合わせた見学者、取材陣もびっくり!

最後は実際に着用して記念写真をパチリ。


西尾美也さんは、現在東京芸術大学の大学院博士課程に在籍中。
装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目し、市民や学生との協同によるプロジェクトを国内外で展開しています。

今回はワークショップを通してこどもたち、そして“大人たち”にも私たちが普段身につけている衣服が知らず知らずの内にコミュニケーションに与えている影響を協同作業の中から再認識出来る貴重な機会となりました。

そして装いの可能性と自由を日常のものとして感じさせてくれる、そんな体験をしたこどもたちの目はキラキラ。装いという行為を周りとの為に使用していた事がとても印象的でした。そのおしゃれセンスに脱帽!

西尾さんありがとうございました。

NAPワークショップ2010
西尾美也 「ぶつぶつぞうふくワークショップ」
日時:2010 10月3日(日)
会場:奈良県立図書情報館 1F交流ホール

http://www.nara-art-prom.com/event/y-nishio.htm

NAP ツカヤマ