2010年10月25日月曜日

表層と裏側、そしてロマン

続いてのご紹介は、
カイナラビル2Fより




「聖闘士降臨劇場 五体不満足のロボットシリーズ」
(写真奥の平面作品)


隙間の作り方、画面構成のセンスに圧倒されました。
何ともいえない完璧さ。

松本侑也氏による大きなクラフト紙に描かれた作品です。


表層とその裏側との一体感が迫ってくるような独特の雰囲気。



作品に中に存在している何者かの心理を感じずにはいられません。


作家の取り組みは、私たちにとって普遍的もの、そして表層を形作る、ある意味裏となってしまう部分の重要性を再認識させてくれます。

“あたりまえ”が難しくなってしまうこと。

そんな時に思い出したい意識の働き。

作品には様々なエッセンスが散りばめられています。




松本 侑也 (まつもと ゆうや)

1986年 兵庫県姫路市出身
2008年 成安造形大学 造形美術科洋画クラス卒業
現 在  大津清陵高校馬場分校 美術非常勤講師

タイトル
『 聖闘士降臨劇場 五体不満足のロボットシリーズ 』
クラフト紙にボールペン、アクリル、パステルなど

コンセプト
ウルトラマン、エヴァンゲリオン、ガンダム。それらのアニメに出てくるヒーロー(主人公)は皆、かっこいい反面、自分の定められた人生に悩み、苦しみ、そして力強く生きています。見る人はそこに共感し、その生き様が物語を作る上でのポイントになるのです。その裏側にこそ私たちが日頃大っぴらに主張することのできない大事なエッセンスがあるのです。私の絵にも必ず、人には言えない大事な***が隠されているのです。
作品画像_松本侑也