NARA映像コテンパンダン展2011 in ならまち、回想録。
奈良市東向き北、花芝商店街の中心に位置する、
cafe WAKAKUSAでの展示の様子をご紹介します。
昨年の奈良アートプロム2010に引き続き、
2Fスペースを使用させていただきました。
ぽつんと置かれたモニター。
強弱のある音と映像。
鍵豪「サヨナラ」
感傷と感情のむこう側にあるものを顕在化しようとして制作した実験的かつポエティックな作品。(同作品を正木邸でも上映)
雑踏と静寂が繰り返される中、聴覚を刺激しつつ、カメラの特性(被写界深度や無意識のズーミング作用、色彩の意識的な排除)が人の心理に及ぼす効果を遠回しに認識させる映像になっています。
カフェという様々な人が様々な時間を過ごす空間に上映された映像は、
一つの個(一人)として椅子に座っているような雰囲気を醸し出していました。