2011年10月15日土曜日

@TAO(岡本美容室)


引き続き、NARA映像コテンパンダン展2011 in ならまちの回想録です。
ならまち界隈20箇所が会場となった今回のイベント開催。
カフェやレストラン、ギャラリー、廃屋ビル、歴史的な建築の町家など、様々なスペースでの展示上映となりましたが、
今回ご紹介する会場は美容室です。

ならまち中心部に位置するサロン、TAO(岡本美容室)。


蔵を改装したスペースの為、入り口も趣がたっぷりです。


やまもとひさよ「La vie en Rose」(カイナラタクシー綿町ビルでも同時上映)

展示は2階のロフトのようなスペースを使用しました。
カットを受けているお客さんの横を通って階段を上ると、なんだか落ち着く空間。
誰かの部屋に居るような感覚になります。
こちらでは2作品を交互に上映。

伊藤友里「蠢蠢」cafe sampleでも同時上映)

スクリーンにはスタイリスト兼オーナーさまからご提供いただきました手漉きの和紙を使用しました。

@cafe WAKAKUSA


NARA映像コテンパンダン展2011 in ならまち、回想録。

奈良市東向き北、花芝商店街の中心に位置する、
cafe WAKAKUSAでの展示の様子をご紹介します。


昨年の奈良アートプロム2010に引き続き、
2Fスペースを使用させていただきました。


ぽつんと置かれたモニター。


強弱のある音と映像。


鍵豪「サヨナラ」

感傷と感情のむこう側にあるものを顕在化しようとして制作した実験的かつポエティックな作品。(同作品を正木邸でも上映)
雑踏と静寂が繰り返される中、聴覚を刺激しつつ、カメラの特性(被写界深度や無意識のズーミング作用、色彩の意識的な排除)が人の心理に及ぼす効果を遠回しに認識させる映像になっています。

カフェという様々な人が様々な時間を過ごす空間に上映された映像は、
一つの個(一人)として椅子に座っているような雰囲気を醸し出していました。



2011年10月11日火曜日

@町家空間ギャラリー 稲垣智子

NARA映像コテンパンダン展 in ならまち、回想録。
続いてご紹介させていただく会場は、下御門(しもみかど)商店街に今春オープンした、
町家空間2Fのギャラリーでの展示上映の様子です。



稲垣智子 「間ーあいだー」
双子の女性が口論になり、お互いを叩くという不条理な行為を映像化。
微妙な会話のずれと、叩き合うことを機に巻き戻されていくセリフにより、怒りが収束するが、最初に戻った時点で再度二人を口論へと導く。
作者は「怒り」「正否」「自他」についての考察を試みています。
ループで上映される映像を観ていると、客観的視点を明確にしているようで、
実は客観性というものの曖昧さを提示をされているような、不思議な印象。
映像にも様々なジャンル分けがなされますが、稲垣氏の視点、着想は、現代美術作品としても高い評価を受けています。
映像の特性と人間の感情が奇妙にシンクロする不可思議な作品。

2011年10月7日金曜日

@Gallery OUT of PLACE 中島麦

NARA映像コテンパンダン展2011 in ならまち、回想録。
続いてのご紹介は、
Gallery OUT of PLACEでの展示の模様です。

中島麦の個展「悲しいほどお天気」の開催中、
平面作品の他に2つの映像作品を展示上映。
映像コテンパンダン展期間中の3日間は、
趣向を凝らした上映が行われていました。

ギャラリーのガラス窓にプロジェクターで投影された画像は、





外から観るとこのような感じに!

「悲しいほどお天気3383」
「悲しいほどお天気 in Progress」


美術家 中島麦が通常平面作品のモチーフにしている旅の記憶と日常の記録。
今夏東北の旅で捉えた何千ものショットと9−10月に開催している展覧会プロセスを定点撮影した数千枚のカットを映像化したものです。


個展は来週10日まで開催されています。
最終日となる10日にはクロージングのパフォーマンスが予定されています。

パフォーマンスの内容、詳細はコチラから。

2011年10月3日月曜日

@ならまち格子の家、@ならまち振興館

NARA映像コテンパンダン展、
引き続き会期中の展示、会場をご紹介します。
奈良市元興寺町に位置する、ならまち格子の家
昔の奈良の町家での生活様式が伺える建物です。
作品の上映展示は2階スペースを使用させていただきました。


竹内邦晶「着想と失敗」

 水を張ったコップに水滴が落ち続ける20分間のループ映像作品です。大きく揺らぎつつも、表面張力を保ったまま決して溢れないコップの水面に思わず見入ってしまいます。数分に一度、指輪やトランプなどが落下して、同様にコップの水をこぼす事なくふたたび静寂を取り戻す。水面現象の「おかしみ」と「もどかしさ」を主題にした哲学的深みのある作品です。

続いては、ならまち格子の家から徒歩3分ほどの場所に位置する、ならまち振興館。大正初期に、当時奈良の特産であった蚊帳生地の製造業を営む、商家の分家として建てられ、戦後は医院としても利用されていました。
2階の応接室での展示の様子。


擬態美術協会/GITAI ART UNION「PAN ART - 97」「ハチ公で待ち合わせ」

擬態美術協会はそれ自体を作品と考え結成され、以後パフォーマンスやインスタレーションといった形で現代美術作品を発表し続けています。
今回は1995年、渋谷ハチ公像を泡で包み洗うパフォーマンスを収めた映像と、1997年よりの,路上の車線(破線)にハサミのシートを設置し、地上にキリトリ線の風景をつくる行為を行った現場を作家自身が記録した映像、2作品を交互に上映しました。

ならまち格子の家、ならまち振興館は、ならまち散策中の観光客のほとんどが訪れる人気のスポットです。歴史的な建築物の中で思いがけない映像アート作品との出会い。
2つのスポットを結ぶ道の途中では、こんな光景が。



“いつもと違ういつもの奈良”を体感していただける機会となったのではないでしょうか。

2011年9月30日金曜日

@ギャラリー勇斎

NARA映像コテンパンダン展 in ならまち
続いてのご紹介は、
ギャラリー勇斎での展示の様子です。


ギャラリー入り口。

今回は奥の和室を使用させていただきました。



三田村龍伸「富士見町」


湘南モノレール江の島線富士見町駅から大船駅の一区間を車窓から撮影した映像をもとに、時間をずらしながら多重録画した作品。 鑑賞時間の短さ、現実感のなさ、 色彩の美しさ、 ハーモニーの4つを強く意識し“絵画の様な”映像作品。
今回の公募展入賞作品でもあります。





和室を覗くと、遠く離れた地の見慣れない車窓の風景が流れていました。


絵画の様な映像という感覚が、
確かに成立した作品。


ずっと観て眺めていられる、
不思議な感覚を覚えます。

@ベセル、@イタリアの台所 ザ・サブライム

NARA映像コテンパンダン展 in ならまち、

続いてご紹介は、
東向き商店街、山崎屋2Fに隣接する店舗での展示の様子です。

奈良漬けを眺めながら階段を上がると、

不思議な空間、突き当たりのウィンドーに近づいてみると、
木村真由美「Etudes and Variations (2009) 」

この作品は7種類のチョコレートが、カメラの前でゆっくりと形を変えていきます。
「溶けゆくワタシ」。

隣のイタリアンレストランでは、


メニューボードを背景に設置されたモニターが。


平川祐樹「ささやきの奥に」
美しいモノクロームのシンボリックな作品。
(同作品はまた別会場「カイナラタクシー綿町ビル」でもプロジェクター上映)

実験的な試みとなりましたが、思いがけない場所で現代美術作品と遭遇できる、
貴重な機会となりました。


ベセル井上さま、イタリアの台所 ザ・サブライムさま、
この度はご理解とご協力、本当にありがとうございました。

会場、作品詳細











2011年9月28日水曜日

映像コテンパンダン展 会場紹介 その参

NARA映像コテンパンダン展in ならまち、
続いて奈良県立椿井(つばい)小学校敷地内にある、
椿井ホールでの作品上映の様子をご紹介します。



会場外観





大歳芽里「I see you」



トーマス 「ヤカンポリス村田さん第16話」





この椿井ホールでは、子供にも、大人にも観て欲しい作品を上映しました。




今回映像コテンパンダン展公募部門に選出された2作品。
ドキュメンタリータッチと一方はアニメーションタッチ、
どちらの作品も映像表現の可能性を幅広い年代層に提示していました。

作品詳細は、奈良アートプロムHPをご覧下さい。
http://nara-art-prom.com/


ちなみに、会場の外、隣接する運動場はこんな感じになっていました!
おとなもこどももこころおどるメヒコの調べ。
同時期開催イベントの盛り上がりも何ともいえないテイストを醸し出していました。
http://www.nara-iff.jp/events/fiesta.php

奈良の映と像の三日間、回想録はまだまだ続きます。。



2011年9月26日月曜日

NARA映像コテンパンダン展 会場紹介 その弐

NARA映像コテンパンダン展 in ならまち、
続いてご紹介する会場は、
奈良市馬場町にある
cafe sample(1F)、sample white room(2F)での展示の様子をご紹介します。
1Fカフェスペースでは、2作家の作品を上映。


伊藤友里「蠢蠢」





木村真由美 「Etudes and Variations (2009) 」
手前の立方体の並んだ台は、実はオセロゲームが楽しめます。


カフェの2Fにはsampleオリジナル家具ショールームとsample white roomという2つの
空間があります。




島田量平「garden」



林勇気「the layers of everything (the outline of everything)」







http://sample.sakura.ne.jp/sample/top.html


Special Thanks:
utida keiko
asari daiki
nakao megumi

2011年9月23日金曜日

映像コテンパンダン展 凝縮スタート!

映像コテンパンダン展 凝縮スタート! みなさま、
奈良アートプロム今年唯一の主催企画、
映像コテンパンダン展 in ならまちへのご来場、
誠にありがとうございました。
開催中はHPの更新が滞ってしまいましたが、
本日より、各会場の様子をご紹介させていたいただきます。
まずはメイン会場の一つ、正木邸の様子から。


金子遊「小笠原リール」


鍵豪 「サヨナラ」


多田ユウコ「山遊鹿々人々図」


白玖欣宏+平岡佐知子「待ち合わせ」





キリコ「旦那 is ニート」


五組の作品が上映されました。
いづれも人間の営みを感じさせる着眼。
ナチュラルでいてスパイスの効いた5作品でした。





正木邸ははっきりした建築年代は判っていませんが、
江戸時代後期の様相を残した貴重な建築物です。
普段なかなか立ち入ることは出来ませんが、
現在は奈良女子大学のならまちセミナーハウスとして利用されています。
http://www.nara-wu.ac.jp/gp/naragp_ex/seminar_house.html